2023年3月の短歌まとめ
今月つくった歌は11首です。
ごめんね嘘をついて 嗜虐の喜びすらも見破られているよね
— 𝑫𝒐𝒍𝒍𝒚 (@Dolly_is_Sheep) 2023年3月5日
/uta #tanka #短歌
1.定型無視の10・11・10です。結果的に31。
月光の難波の浦に浮くクジラ噴き出すガスと崩れる躯(むくろ)
— 𝑫𝒐𝒍𝒍𝒚 (@Dolly_is_Sheep) 2023年3月7日
/uta #tanka #短歌
2.今ごろになってこのネタで歌をつくる?!って感じのくじらのうた。
土が舞う防音壁の向こう側 錘(おもり)を落とす高い槌音(つちおと)
— 𝑫𝒐𝒍𝒍𝒚 (@Dolly_is_Sheep) 2023年3月9日
/uta #tanka #短歌
3.昔の砧を打つ音がどれくらい響いていたのかわからないけど、街なかで甲高く響いてくる音といえば私のなかではボーリング作業の音かなあ
橋脚よ取り払われた足場からその機能美を見せつけてやれ
— 𝑫𝒐𝒍𝒍𝒚 (@Dolly_is_Sheep) 2023年3月9日
/uta #tanka #短歌
4.真新しいコンクリート構造物が好き。そのシンプルさ、武骨な機能美。
草が生え杭が倒れたその土地は役立たずで捨てられたわたし
— 𝑫𝒐𝒍𝒍𝒚 (@Dolly_is_Sheep) 2023年3月9日
/uta #tanka #短歌
5.かつては何か建てられていたのかもしれない空き地は、その後雑草がはびこるまでに放置され、木杭は倒れ、細い虎ロープはだらりと地面に横たわっていた
好かれたいなんて浅ましい願いを持ってしまう私を許して
— 𝑫𝒐𝒍𝒍𝒚 (@Dolly_is_Sheep) 2023年3月10日
/uta #tanka #短歌
6.切実な願いだよ
離れても連絡してね絶対に目が赤いのは花粉のせいだよ
— 𝑫𝒐𝒍𝒍𝒚 (@Dolly_is_Sheep) 2023年3月11日
/uta #tanka #短歌
7.別れで泣かないと決めている
恋人と手持ち花火の残骸に笑っていたころ死にたかった
— 𝑫𝒐𝒍𝒍𝒚 (@Dolly_is_Sheep) 2023年3月12日
/uta #tanka #短歌
8.思い出しているとそういう気持ちになってくる。そういうことってあるよね。
東雲の菜の花畑で霞む夢 逢えない人の名残りを惜しむ
— 𝑫𝒐𝒍𝒍𝒚 (@Dolly_is_Sheep) 2023年3月13日
/uta #tanka #短歌
9.春の夜明けと幻は親密だ
ひと気なき住宅街を逍遥す 引きずる影はなに見て笑う
— 𝑫𝒐𝒍𝒍𝒚 (@Dolly_is_Sheep) 2023年3月13日
/uta #tanka #短歌
10.見慣れているはずの住宅街は、時間帯を変えると急にその様相をも変える
風が絶えこの手をはなれた風船の行方も知れぬ恋のみちかも
— 𝑫𝒐𝒍𝒍𝒚 (@Dolly_is_Sheep) 2023年3月16日
/uta #tanka #短歌
11.「由良の門を渡る船人かぢを絶え行方も知らぬ恋の道かも」(曽禰好忠)を本歌としてつくった歌