鳥あるいはDolly

Dollyは人形でクローン羊でロリータ

2021年12月の短歌まとめ

今月つくった短歌は12首。

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*1:岩波ジュニア新書の『万葉集入門』を読んで、旅に出たときに旅のうたを詠む姿勢が自分には欠けている!と思ったのでつくった歌。一応英語で詞書を入れてみた。

*2:ゆんでめて、が使いたかった。個人的にはやけに色のある歌になってしまったなという感じ。

*3:雲の隙間から光が差し込む気象現象をヤコブの梯子とか天使の梯子というのだけど、正しくは薄明光線っていうのね。美しい現象なのと七音なので、けっこう歌に組み込みやすそう。

*4:エドワード・ゴーリーの絵本からの本説取り。本説取りの短歌はもうちょっと作っていきたいのだけど、なかなか難しい。『敬虔な幼子』は、本にみだりに書かれた神の名を塗りつぶすなど、思わず笑っちゃう行きすぎな行為とかがあって好き。結末もゴーリーって感じでよい。

*5:自由律短歌。そのまま私の使っているメモ用の文房具たち。新しく買ったkawecoのシャーペンがアルミボディなので冬に触ると冷たい。

*6:雪が降りそうなくらい寒くなったらツイートしようと思っていた歌。松山市まで寒気が下りてくることはあまりないし、ここでは降っても積もることのない雪。雪国では厄介な存在だし降らないとすごくラクなんだけど、存在が遠くなると恋しくなるもの。

*7:アラバスターは雪花石膏ともいうので枕詞のしろたへに、にかかっている。Twitterでも言及したけれど、ネットで書く短歌は詠むより読むから、枕詞は音でかけるのが正しいとわかっていても字面や意味に掛けてしまう。

*8:子供の頃に住んでいた集合住宅が高校の側だったので、吹奏楽の練習の音が夕方に聞こえてくると気持ちが昔に飛ばされてしまう。

*9:漏らしたおしっこってフレーズを使いたかっただけだけど、きっと漏らしたおしっこが温かいのは最初だけ。

*10:こういう情事というか恋愛のうたは、肯定否定がぐるぐるひっくり返る心情をつい出してしまうので、結句反復しがち。

*11:死を賭けるほどの性的快楽って何かしらね、という歌です。飛躍しすぎ?

*12:自分で作っていてなんですけど、執着ってやっぱり恐ろしいものなのです。地面をのたうつほどの欲だったりするんだけど、欲しいのはただの口当たりのよい一言だったりするだけで。称賛だったりね。ていうか下の句がラップみたいになっておるな。