2021年11月の短歌まとめ
今月つくった短歌は12首。
絶やさずに 焚きしめらかす
— Dolly (@Dolly_is_Sheep) 2021年11月10日
黒服と 巡る思い出 渦巻きと共に
/uta #短歌 #tanka
むせかえる 花の匂いと 追えぬ人
— Dolly (@Dolly_is_Sheep) 2021年11月10日
泣く人の背を さする、さする
/uta #短歌 #tanka
ホーム立ち 感じる風の 温度みて
— Dolly (@Dolly_is_Sheep) 2021年11月10日
縦の移動の 長さを知る
/uta #短歌 #tanka
頭蓋を 強めの腕で 掻き抱く
— Dolly (@Dolly_is_Sheep) 2021年11月11日
過去よ!金木犀の香りよ!
/uta #短歌 #tanka
久々に 富山ではなす 富山弁
— Dolly (@Dolly_is_Sheep) 2021年11月11日
愛媛に来れば 跡形もなく
/uta #短歌 #tanka
足早に 夏が連れ去った 今秋よ
— Dolly (@Dolly_is_Sheep) 2021年11月12日
鈍色の空 色づく銀杏
/uta #短歌 #tanka
正直に その場をしのぎ 何もせず
— Dolly (@Dolly_is_Sheep) 2021年11月12日
嘘のコストを 高く見積もる
/uta #短歌 #tanka
寂しさを 分からずにきて
— Dolly (@Dolly_is_Sheep) 2021年11月12日
理解など されたくもなく
ただ詩(うた)を詠む
/uta #短歌 #tanka
夕方の 大荒地の菊 枯れた蔓
— Dolly (@Dolly_is_Sheep) 2021年11月17日
口塞がれて 表札の跡
/uta #短歌 #tanka
黄金色 枯れた匂いの 秋の朝
— Dolly (@Dolly_is_Sheep) 2021年11月26日
鳩が田圃で 落穂を啄ばむ
/uta #短歌 #tanka
夕映えに 鳥雲のびて ひとりごつ
— Dolly (@Dolly_is_Sheep) 2021年11月27日
紅葉かつ散る 冬の近づき
/uta #短歌 #tanka
レースとファー,サテンを継いだスカートは
— Dolly (@Dolly_is_Sheep) 2021年11月28日
賤しきわいだめを許さず
/uta #短歌 #tanka
*1:通夜室で寝泊まりしたのですが、渦巻き線香のフォルムが釣鐘みたいで好きです。
*2:故人が「お花いっぱいにして」と言ったのでお花いっぱいの葬儀でした。
*3:ホームに立つ歌というと石川啄木が真っ先に浮かびます。あれは偉大な歌だ。
*4:匂いってやつは記憶にダイレクトに響くので乱暴なやつですよ。
*5:愛媛で富山弁をしゃべろうと思うとできない…。
*6:夏が秋を一緒に連れてっちゃった。
*7:これは特定の人物a_manのことですね。
*8:これは萩原朔太郎の『月に吠える』の序に””詩はただ病める魂の所有者と孤独者との寂しい慰めである。””という文から作った歌。一部分はa_manをイメージしたためか、元の文からはけっこう離れてしまった。
*9:荒れた空き家の前を通ったときのうた。おおあれちのぎくは背の高い雑草の名前です。
*10:刈り入れのあとに詠もうと思っていたのに忘れていたもの。
*11:紅葉狩りをしたので。うぐいすを聞きに出かけた清少納言が定子様にうたを詠んでないことを注意されたエピソードを思い出したので、こういうのはちゃんと歌に残しておくか、と思った。
*12:わいだめ。区別、差別。