2021年10月の短歌まとめ
今月つくった短歌は23首。
泡沫の 言葉はとても 脆すぎて
— Dolly (@Dolly_is_Sheep) 2021年10月9日
壊れてすぐに 忘れさられる
/uta #短歌 #tanka
On NHK ETV
— Dolly (@Dolly_is_Sheep) 2021年10月9日
ローザンヌ国際バレエコンクール
若き才能 見ゆる喜び
/uta #短歌 #tanka
Western Japan is still hot.
— Dolly (@Dolly_is_Sheep) 2021年10月10日
たまちはふ
夏が居座る 彼岸花
金風立てば 神社まで駆ける
/uta #短歌 #tanka
きみのこと 好きでいさせて
— Dolly (@Dolly_is_Sheep) 2021年10月11日
ひたすらに ただひたすらに
暴力的に
/uta #短歌 #tanka
とても少なくは愛せない
— Dolly (@Dolly_is_Sheep) 2021年10月13日
端倪すべからざる人
春秋に富む
/uta #短歌 #tanka
秋バラの 芳香,雨に 溶け込んで
— Dolly (@Dolly_is_Sheep) 2021年10月14日
あの人は 一人清らか
/uta #短歌 #tanka
紅の フレンチヒールのくびれに
— Dolly (@Dolly_is_Sheep) 2021年10月15日
色香を,太さに強さをみる
/uta #短歌 #tanka
而して 毛氈を被り 放浪す
— Dolly (@Dolly_is_Sheep) 2021年10月17日
約束された 額の刻印(しるし)
/uta #短歌 #tanka
{本説取り}『創世記4:15』
なぐるさの
— Dolly (@Dolly_is_Sheep) 2021年10月18日
感情的な 破城槌
成らぬ思いと 遠ざかる君
/uta #短歌 #tanka
総柄の タイツをなるべく 見せたくて
— Dolly (@Dolly_is_Sheep) 2021年10月19日
やや寒くても ショートパンツで
/uta #短歌 #tanka
君にだけ 持ち上げてみる 服のすそ
— Dolly (@Dolly_is_Sheep) 2021年10月19日
目線の先追う いたづら心
/uta #短歌 #tanka
過去の君 辛そうにしてる その時に
— Dolly (@Dolly_is_Sheep) 2021年10月19日
私がいたら 私がいても
/uta #短歌 #tanka
余りにも 舐めすぎていた 君のやみ
— Dolly (@Dolly_is_Sheep) 2021年10月19日
四分の興味と 六分の恐怖
/uta #短歌 #tanka
プリーツスカートの襞が とれるまで
— Dolly (@Dolly_is_Sheep) 2021年10月21日
あなたと一緒に いてもいいかな
/uta #短歌 #tanka
柔肌に マルセイユソープの匂い
— Dolly (@Dolly_is_Sheep) 2021年10月21日
ベアバックの色香をプラスして
/uta #短歌 #tanka
籠る部屋 息のしにくい 高温で
— Dolly (@Dolly_is_Sheep) 2021年10月21日
規則正しい 血の音が鳴る
/uta #短歌 #tanka
夜明け前
— Dolly (@Dolly_is_Sheep) 2021年10月23日
冷たい月を 吸いこんで
金烏に逢いて 玉兎と遊ぶ
/uta #短歌 #tanka
うつせみの
— Dolly (@Dolly_is_Sheep) 2021年10月23日
子どものように 可愛くて
慈しみたく なるような人
/uta #短歌 #tanka
目の端で あなたを見ると 感知する
— Dolly (@Dolly_is_Sheep) 2021年10月23日
私のセンサーは 感度良好
/uta #短歌 #tanka
あなたの王国には居たくないから
— Dolly (@Dolly_is_Sheep) 2021年10月23日
全てをなげうって逃げてきたの
/uta #短歌 #tanka
君の王国には呼ばれてないから
— Dolly (@Dolly_is_Sheep) 2021年10月23日
何もできずに ひたすら待つの
/uta #短歌 #tanka
貧しくて ピクチャーレールに 掛けれない
— Dolly (@Dolly_is_Sheep) 2021年10月28日
政治的人間のTondo(トンド)
/uta #短歌 #tanka
スカジャンの 光るサテンが 冴え返る
— Dolly (@Dolly_is_Sheep) 2021年10月28日
すずろなる日の ムーンピラーと
/uta #短歌 #tanka
*1:Twitterで色々書き散らしていると、すぐにネットの藻屑となっていくような気がしますね。本当に。
*2:上の句の単語がそのまま七五調になっているとは、作るまで知りませんでした。
*3:金風は秋の風。たまちはふは神(かみ)にかかる枕詞だけど、神社の文字にかけちゃった。読み方にかけるほうがいいんだろうけど。
*4:元々詩として書き散らしたものだけど、短歌に成型し直しました。
*5:上の句は英語の直訳的な文章で、つまり「何よりも愛する」ってことです。
*6:バラ水ってきれいな感じがします。
*7:女性の靴ってけっこう色んなことを語っていると思うのです。
*8:カインとアベルの話です。聖書にはカインの印が額にあるとは書かれてないんですよね。
*9:「なぐるさの」は遠ざかるにかかる枕詞。破城槌は戦で扉をやぶるときとかに使うやつです。
*10:ファッションの短歌、けっこう作ってますね。
*11:仮定法過去って短歌と相性がいいかも?と思ったけど、そもそもがレトリックとしては文学的な表現の一種なのかもしれない。
*12:闇と病みをかけてますー。
*13:男の子にプリーツスカートの襞のことはわかんないでしょ、と思って、ちょっと女の子同士の感じを出したかったのだけど、受け取る人によって様々だからまあどっちでもいいです。
*14:ベアバックもファッション用語になるのかな。そのまま剥き出しの背中、という意味ではあるけど。
*15:恋歌の流れで入れると、なんだかちょっとエッチな感じにも見える短歌になった。そのまま読むとサウナのことなんですけど。
*16:下の句がちょっと強めなので、上の句がなかなか決まらず寝かせていたのだけど、まあまあの感じでまとまったかな。
*17:「うつせみの」は人にかかる枕詞。どうも私は枕詞にかかる言葉をかなり離して使ってしまう。
*18:上2首は自由律です。文字数あえばいいやの感じでつくりました。
*19:貧しくて掛けられないのはピクチャーレールかTondoか。はたまた政治的人間の貧しさなのか。トンドって円形の絵のことです。
*20:ムーンピラーは月光柱。